「かぐや姫の物語」のDVDを購入!私が残念に感じたこととは?

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「かぐや姫の物語」のDVDを購入しました。

今更何故「かぐや姫の物語」のDVDを買ったかと言うと、2018年5月18日に日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で放送されたのがきっかけです。

高畑勲監督の遺作になったということで私も何となく観てみたのですが、終盤になるにつれてグングン引き込まれていきました。見終わった後は、しばらく放心状態になりましたね(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

もう一度観たい!

ということでDVDを買ったわけです。私のように今回のテレビ放送でブルーレイやDVDを購入した方も多いのではないでしょうか。何度観ても泣けますよね(笑)

ただ、一つだけ残念に感じたことがありました( ̄ー ̄)

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かぐや姫の物語とは?

高畑勲監督の最後の監督作品

「かぐや姫の物語」が公開されたのは2013年11月。BD/DVDが発売されたのが公開から約1年後の2014年12月です。製作期間が8年、製作費が50億円の超大作となっています。

2018年4月に高畑勲監督がお亡くなりになられたので、「かぐや姫の物語」が高畑勲監督の最後の監督作品となりました。

日本最古の物語と言われる「竹取物語」が原作となっているので、あらすじは大体想像出来るのではないでしょうか。もちろん、独自のアレンジはされているものの、基本的には原作に基づいたストーリーになっております。

興行収入は24.7億円

映画の興行収入は24.7億円と公表されているので、ジブリ作品にしては低調な結果と言えます。製作費が50億円なので、単純に考えても赤字になっちゃいますね。ちなみに、「かぐや姫の物語」と同じ年に公開された宮崎駿監督の「風立ちぬ」の興行収入は120億円です。

ジブリ映画の興行収入ランキング 1位「千と千尋の神隠し」304億円(監督:宮崎駿)2001年公開 2位「ハウルの動く城」196億円(監督:宮崎駿)2004年公開 3位「もののけ姫」193億円(監督:宮崎駿)1997年公開 4位「崖の上のポニョ」155億円(監督:宮崎駿)2008年公開 5位「風立ちぬ」120億円(監督:宮崎駿)2013年公開 6位「借りぐらしのアリエッティ」92.5億円(監督:米林広昌)2010年公開 7位「ゲド戦記」76.5億円(監督:宮崎吾朗)2006年公開 8位「猫の恩返し」64.6億円(監督:森田広幸)2002年公開 9位「紅の豚」47.6億円(監督:宮崎駿)1992年公開 10位「平成狸合戦ぽんぽこ」44.7億円(監督:高畑勲)1994年公開 11位「コクリコ坂から」44.6億円(監督:宮崎吾朗)2011年公開 12位「魔女の宅急便」36.5億円(監督:宮崎駿)1989年公開 13位「思い出のマーニー」35.3億円(監督:米林宏昌)2014年公開 14位「おもいでぽろぽろ」31.8億円(監督:高畑勲)1991年公開 15位「耳をすませば」31.5億円(監督:近藤喜文)1995年公開 16位「かぐや姫の物語」24.7億円(監督:高畑勲)2013年公開 17位「ホーホケキョ となりの山田くん」15.6億円(監督:高畑勲)1999年公開
もしも、「かぐや姫の物語」が200億円を超えるような大ヒットとなっていれば、私ももっと早い段階で映画を観ていたかもしれません。

当時の私は単純に、かぐや姫という日本人なら誰もが知るストーリー、そして、水彩画のような独特の絵柄に魅力を感じませんでした(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

金曜ロードショーでノーカット放送

「かぐや姫の物語」は今まで2度テレビで放送されています。

2度とも日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」で、1回目は2015年3月13日、2回目が2018年5月18日です。2回目は、高畑監督の追悼企画として放送されました。どちらも最後のスタッフロールまで全てノーカット放送です。

私は追悼企画として地上波放送された時に初めて「かぐや姫の物語」を観ましたが、悔やむのは、この時のテレビ放送を録画していなかったことです。また観たくなったらDVDを観ればいいやと思っていましたが、DVDとテレビ放送では肝心な部分で大きな違いがあったんですよね(-_-;)

最後のスタッフロールの部分です!

映画・DVDのスタッフロールは黒背景にクレジットが流れるのシンプルなものでしたが、テレビ放送ではこれにダイジェスト映像が追加されています。主題歌の「いのちの記憶」が素晴らしいので黒背景のみのスタッフロールでも十分余韻に浸れますが、これにダイジェストが加わると間違いなく感動は倍増します!

私が一番最初に観たのがテレビバージョンだったということもありますが、DVDを購入して観てみた時、このスタッフロールの違いにガッカリしてしまいました。最後のスタッフロールは、金曜ロードショー版の方が私は好きですねぇ。

DVDもダイジェスト付スタッフロールなら最高だったのですが…

それだけが残念です(-_-;)

かぐや姫の物語の見所

女童の行動に注目

さて、「かぐや姫の物語」の見所を紹介したいと思います。

完全に個人的な意見ですのでご了承ください(笑)

私が思わず見入ってしまったのが、かぐや姫のお世話係の女童(めのわらわ)です。真ん丸な顔をした女の子で、ジブリらしい(?)キャラクターとして描かれておりました。

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かぐや姫の物語は、都暮らしになってから徐々に重い雰囲気になっていきます。この空気を和らげてくれたのが女童の存在でした。私もついつい女童の行動を追うようになっていましたね(笑)

ホント、この物語の癒しになっていたと思います。

女童の声は女優の田畑智子さんで、これがまたぴったりハマっておりました。原作には登場しないオリジナルキャラクターですけど、クライマックスでは意外な活躍ぶりもみせてくれます。

圧巻のクライマックス

クライマックスでは、月からの使者がかぐや姫を迎えにやってきます。

原作の竹取物語でもお馴染みのシーンですが、これがまた素晴らしい演出となっていました。特に印象に残っているのが、天人の楽団が奏でる音楽(天人の音楽)です。サンバのような明るい曲調なのですが、どこか恐怖も感じる不思議な曲でした。

クライマックスシーンに、こういった感じの曲を求めた高畑監督も、要望に応えて作り上げた久石譲氏も本当にスゴイ方ですわ。

この音楽だけでも私は鳥肌が立っちゃいました。

月人たちは大仏様やお釈迦様のような姿をした神のような存在として描かれているのですが、かぐや姫を渡したくない側から見れば恐ろしい存在です。弓を打つなど抵抗を試みますが、全く歯が立ちません。月人の前では人間の力は無力に等しいわけです。

天人の音楽が、この絶対的な力をより強調させていたと思います。

そして、この圧倒的劣勢の状況で唯一の救いとなったのが女童の行動です。最初は女童もかぐや姫が隠れる部屋の前で、長刀を抱えて臨戦態勢をとっておりました(笑)

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しかし、月人への抵抗が不可能と感じた(この辺は推測です)女童は、子供たちを引き連れてきて一緒にわらべ唄を唄います。

個人的にはこの場面が一番好きです!

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この歌のおかげで、翁(おきな・おばあさん)と媼(おうな・おばあさん)は目を覚まし、かぐや姫と最後の別れをすることが出来ました。あまりにも短い最後の別れにまりましたが、このシーンにこの物語の全てが詰まっていたのではないかと思います。

何にしても女童のファインプレーですね(笑)

女童が絡んでいるので、この演出は「かぐや姫の物語」独自のアレンジということになりますが、わらべ唄がこの映画の重要なポイントとなっていることもよく分かります(ちなみに劇中で使われているわらべ唄の作詞・作曲は高畑勲監督)。

そして、悲しいラストを迎えた後、スタッフロールへと移りますが、このエンディングも抜群の流れとなっています。とにかく、主題歌の「いのちの記憶」がこの映画にバッチリハマっているので、私のような薄汚れた人間でも涙が溢れて止まらなくなります。

『金曜ロードSHOW!』では過去2回の放送で、共にスタッフロールを含めたノーカットでの放送となっていますが、この映画は最後のスタッフロールを含めて初めて完成形となります。日本テレビもそのへんはよく理解しているようですね。

「かぐや姫の物語」を観るなら、最後のスタッフロールまできっちり観ることをオススメします。スタッフロールで流れる「いのちの記憶」を聴くのと聴かないのとでは大違いです(`・ω・´)ゞ

今回のまとめ

「かぐや姫の物語」のDVDで残念に感じたこと

「かぐや姫の物語」の見所は何と言っても終盤の演出です。

悲しいラストとなりますが、わらべ唄や主題歌の「いのちの記憶」が気持ちを和らげてくれることになります。そして、余韻に浸るという意味でも最後のスタッフロールが重要な役割になっていますが、テレビ版では映画版にはないダイジェストシーンがスタッフロールに付け加えられているんですね。

私はテレビ版の方が感動出来ました。

ダイジェスト映像が流れるとどんな物語でも感動するものですが、単純だと言われようと私はテレビ版のスタッフロールの方が好みです(笑)

DVDではスタッフロールにダイジェスト映像がありません。これだけが残念に感じました。

あとがき

「かぐや姫の物語」の良さは今回紹介した以外にも沢山あります。

この映画の完成を待たずに亡くなった地井武男さん。翁の声を演じていた地井さんの演技力は圧巻でした。声優で言えば、かぐや姫を演じた朝倉あきさんも最高でした。まさにかぐや姫という感じでしたね。

キャラクターだと、御門(みかど)にも注目です。イケメン風でありながら、アゴだけが異常に長いキャラクターです。悪人でないことは分かるのですが、かぐや姫が嫌悪感を感じる存在として上手く仕上がっておりました(笑)

あと、この物語では月の世界が死をイメージすると言われていたりもします。『姫の犯した罪と罰。』なんて意味深なキャッチコピーも付いてますが、私はそこまで深くは考えることはしません。

単純に、かぐや姫は月の世界で生きていると思っていますし、いつかまた地球での記憶も蘇ると信じています(`・ω・´)ゞ


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