恵方巻きは丸かぶり?それとも丸かじり?

子供丸かぶり
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恵方巻きには切らずに食べるという風習があります。

丸ごと1本食べるのが恵方巻きの食べ方のルールとして知られていますが、この時に使われる「丸かぶり」という言い回しに違和感を感じたことはないでしょうか?

「丸かじり」じゃないの?

そう思われる方も多いですよね。

ただ、結論から言いますと、どちらの表現でも間違いはありません。単なる地域による言い方の違いと考えていいでしょう。恵方巻きの由来を知れば「丸かぶり」という表現が多く使われる理由も分かってきます。

では、恵方巻きの由来と丸かぶりについてみていきましょう!

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恵方巻きは丸かぶり?それとも丸かじり?

「丸かぶり」と「丸かじり」は同じ意味

「丸かぶり」と「丸かじり」の意味は全く同じです。切ったりせずに、そのままかじりつく(かぶりつく)ことを指しています。ちょっと難しい字になりますが、漢字で書いた場合も同じです。

丸齧り(まるかじり・まるかぶり)

普通に辞書に記載されていますので、どちらかが方言というわけでもないことが分かります。「丸かぶり」でも「丸かじり」でも日本語として問題はないのです。

丸かぶりは関西地方でよく使われる

「丸かぶり」がよく使われるのは関西地方です。

全国的には「丸かじり」を使うことが多いので、「丸かぶり」に違和感を感じる人が多くなってくるわけですね。ただ、恵方巻きの発祥は関西地方になってきますので、必然的に「丸かぶり」という言い回しが中心になってきます。

恵方巻きの由来から考えてみる

恵方巻、恵方巻き(えほうまき)とは、節分に恵方を向いて食べると縁起が良いとされている太巻寿司のこと。およびそれを食べる風習のこと。もともとは大阪を中心とした地域で「節分の丸かぶり寿司」「節分の巻き寿司」などと称されていた商業イベントでもある。
「恵方巻」という名称は、1998年にセブンイレブンが全国発売にあたり商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより、2000年代以降に急速に広まった。それ以前に「恵方巻」と呼ばれていたという文献類は見つかっていない。その他には「幸運巻寿司」、「恵方寿司」、「招福巻」などとも呼ぶ。

※ウィキペディアより

恵方巻きは関西地域が発祥

恵方巻きがここまで全国的に知られるようになったのは、コンビニ業界を中心とした戦略的要素がかなり強いです。ただ、節分に恵方を向いて太巻き寿司を食べるという風習自体は大阪などで古くからありました。これが恵方巻きのルーツになってきます。

商品名に「丸かぶり」がよく使われる

恵方巻きの由来をみると分かりますが、関西地方では恵方巻きとなる以前から「丸かぶり寿司」などのネーミングで節分の太巻き寿司は親しまれていました。セブンイレブンが初めて恵方巻きと名付けた商品にも「丸かぶり寿司」という言葉が使われています。

この流れが現在に繋がっていると考えられますね。

恵方巻きは「丸かぶり」の方がニュアンス的に合っている気がするのは、こういった恵方巻きの由来に関係してくるのだと思われます。

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「丸かぶり」と「丸かじり」が微妙に違うわけ

丸かぶりの「かぶり」に注目してみると?

「丸かぶり」と「丸かじり」は同じ意味になりますが、「かぶりつく」と「かじりつく」で考えると意味合いは微妙に違ってきます。地域差だけでなく「かぶりつく」と「かじりつく」の微妙な違いも「丸かぶり」と「丸かじり」のニュアンスの違いに関係してきそうですね。

齧り付く(かぶりつく)

・勢いよくかみつく。
・口を大きく開けてかみつく。

齧り付く(かじりつく)

・かみつく。
・しっかりとりつく。
・しがみついて離れまいとする。
・懸命に取り組む。
・未練がましくしがみつく。

恵方巻きには丸かぶりが合っている

両方の意味を考えると「かぶりつく」の方がアクションとして大きくなってきます。より派手に頬張るのが「かぶりつく」といった感じですね。どちらにしても食べ方として上品とは言えませんので、同じ関西でも京都などでは恵方巻きに馴染みがない理由も分かる気がしてきました(笑)

ただ、恵方巻きには「丸かぶり」がニュアンス的に合っている理由も何となく分かりますね。下品と言っては失礼ですが、いい意味で大阪らしい表現の仕方だと思います。恵方巻きはガブっと食べるのが醍醐味なので、確かに丸かぶりの方がしっくりくる感じです。

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2017.11.15

丸かぶりは別の意味にもとれる

丸かぶりに違和感を感じる理由は、他の意味にとれることも考えられます。丸かじりなら「かじりつく」ことしか思い浮かびませんが、丸かぶりだと「かぶりつく」以外に
「かぶる」という言葉を連想して紛らわしいこともあります。

かぶる
・帽子などをかぶる
・水や粉などをかぶる
・罪などをかぶる

「かぶる」には色んな意味がありますからね。

まあ、「丸かぶり」となっていれば、こういった意味を思い浮かべることは少ないとは思いますが、日常言葉で「ダブる」という意味で「かぶる」が使われたりもするので、勘違いすることはないとも言えません。

ただ、そういった勘違いも恵方巻きの「丸かぶり」に馴染みがない場合だけでしょう。最初は違和感を感じても、いつの間にか慣れてくるものです。日本語って面白いものですね。

今日のまとめ

恵方巻きは丸かぶり?それとも丸かじり?

丸かぶりでも丸かじりでも同じことです。

単なる地域差と考えられます。

ただ、恵方巻きの食べ方として考えると、丸かぶりの方がニュアンス的に合っている感じです。恵方巻きの発祥となった大阪を中心とした関西地方では、昔から「丸かぶり」という言葉が使われてきました。

まあ、日常的に「丸かじり」を使う地域が多くなってきますので、恵方巻きだからと言って無理に「丸かぶり」という言葉を使う必要はありません。大事なのはそこではありませんから(笑)

あとがき

恵方巻きはこの「丸かぶり」に抵抗がある人も多いですね。

食べ方としては確かに下品とも言えますので、育ちの良いご家庭で敬遠されたとしても不思議ではありません。食事のマナーとしても如何なものかとも思いますし。

ただ、庶民はそんなこと気にしません(笑)

それぞれのご家庭で好きなように恵方巻きを楽しめばいいのではないでしょうか。

ということで、丸かぶりと丸かじりの違いについてでした!


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