節分になると恵方巻を食べるのが当り前になりました。
私が子供の頃は恵方巻の風習はありませんでしたが、いつのまにか節分の風物詩として定着してきています。シーズンになると、スーパーやコンビニで大体的に売られていますね。
この恵方巻の由来には諸説ありますが、日本を代表する七柱の福の神「七福神」にも由縁があるとも言われています。まさに鬼に金棒と言うことになりますが、実際のところどうなのか気になるところですよね。
では、恵方巻と七福神の関係についてみていきましょう!
恵方巻は七福神に由来するの?
恵方巻の7種の具材は七福神をイメージ?
恵方巻は一般的に7種の具材を用いることが多いです。
玉子焼き、かんぴょう、キュウリ、ウナギ、しいたけ、桜でんぶ、高野豆腐などが主に使われますが、具材に明確な決まりはありません。ただ、縁起の良い七福神を想定して、具材を7種類としていることは間違いありません。
七福神には、商売繁盛などの金運だったり、延命長寿といった健康運など、全ての幸運をもたらす神様が揃っています。七福神ほど分かりやすくて縁起の良い神様は他にいませんからね。
こういう縁起の担ぎ方は日本人は大好きですよね(笑)
恵方巻の具材は7種類とは限らない
しかし、実際の恵方巻は7種類の具材とは限りません。
2~3種類しか恵方巻もありますし、逆に10種類以上の恵方巻もあります。恵方巻の具材の種類は7種類と決められているわけではないので、実は何種類の具材で作っても恵方巻と言えば恵方巻なのです。元々は単なるお新香巻を節分に食べたのが由来とも言われていますからね。
恵方巻と七福神との由縁は後付け?
そうなってくると、恵方巻が七福神にも由縁があるというのは、近年になって後付けされたものと考えることが出来ます。恵方巻の具材が7種類と決まっていないこともありますし、具材自体に七草粥(ななくさがゆ)のような由来もありません。
恵方巻と七福神の関係性は薄いと言えますね(;´・ω・)
恵方巻の由来は?
恵方巻のネーミングはコンビニ発!
「恵方巻」という言葉自体は、コンビニ大手のセブンイレブンが商品名に使ったのが最初だと言われています。その以前から、コンビニ・スーパー、寿司チェン店などで、節分の時期になると「丸かじり巻き寿司」として売られていましたが、恵方巻というネーミングが生まれたことが普及のきっかけになったようです。
恵方巻の由来は関西が発祥
また、恵方(その年で最も良い方向)を向いて巻き寿司を丸ごと1本食べるという風習は、関西が発祥とされています。少なくとも昭和の初期頃には、節分に巻き寿司を丸かじりする風習があったようです。
ただ、一部の地域の風習ということもあって、明確な定義が残っている文献もありせんし、恵方巻の由来についても諸説ありますので、正確なところはハッキリ分かっていません。一つ言えるのは、長い年月を経て、今の恵方巻の形になったということだけです。
・恵方を向いて食べる
・黙って一気に食べる
こういった恵方巻の典型的なルールにしても、当初からあったわけではなく、徐々に付け加えられたものと考えられています。そうしたルールがあった方が風習として定着しやすいので、昔の人も試行錯誤しながら色々と考えて辿り着いたのでしょう。
恵方巻と七福神はこれから定着?
七福神の定着で恵方巻人気もアップ!?
恵方巻の具材の種類に決まりはありませんが、基本的に7種類というのが根付いてはきています。この7種類の数は七福神に由来しますので、恵方巻と七福神の結び付きを強調したいとする動きがあることは間違いないでしょう。
こうした動きが後の風習に繋がるのかもしれません。
まだまだ恵方巻は進化していきそうですからね(笑)
恵方巻の具材が七福神に?
恵方巻の具材は今の時点では何を入れても良いことになっていますが、将来的には七福神のそれぞれの神様をモチーフにして具材が選ばれることも予想されます。例えば玉子焼きは黄色なので金運をイメージ出来ますよね。金運の神様は七福神にも沢山いますが、恵比寿様などは黄色のイメージにも合う気がします。
ただの妄想ですが、風習なんて最初はそんなものかもしれません。
既に、七福神のそれぞれの神様をイメージして具材が選ばれたりもしますので、数十年後、いや数年後には、恵方巻の具材についても明確な決まりが出来ているかもしれません。色んな業界の思惑が入り乱れそうですけどね(笑)
今回のまとめ
恵方巻は七福神に由来?
恵方巻は関西地方の節分の風習(巻き寿司を丸ごと食べる)から発展した「丸かじり寿司」が由来となってきますが、七福神との関係性は薄いというのが今回の結論です。恵方巻の具材を7種類にしたことだけが七福神に関係してきます。
これも元々あった由来ではなさそうです( ̄ー ̄)
恵方巻の具材に決まりはない
恵方巻に入れる具材に関しては、何を入れるとか何種類入れるといった明確な定義はありません。恵方巻は、節分に恵方を向いて巻き寿司を1本丸ごと食べるという風習がありますが、それ以外のこと(具材など)に関しては結構自由度が高くなっているのも特徴です。
ただ、恵方巻の具材は基本的には7種類とされていますし、具材の数が七福神に由縁することも知られています。今は明確な定義になっていないとしても、数年後にどうなっているかは分かりませんからね。
恵方巻は7つの具材で七福神の福を頂くもの!
そういった定義が根付いていたとしても不思議ではありません。
あとがき
恵方巻は江戸時代からの風習に由来するとされていますが、これだけ世間に浸透してきたのも関係各社の努力があってこそと言えるでしょう。香川県の「年明けうどん」のように、新しい風習を作ろうとする活動は今も昔も珍しくありませんからね。
恵方巻を作る時からより楽しめますよね。
手作りの恵方巻なら、確実に七福神を意識した7種類の具材で作る事も出来ます。一人暮らしだと難しかったりしますが、家族がいると節分に恵方巻を作るご家庭も多いですね。そうした家族の習慣が、後々の伝統的な習慣に繋がっていくのだと思います。
ということで、恵方巻と七福神のお話でした!